4月15日にニュージーランド・クライストチャーチ空港に降り立ってからはじめて月がかわり、約2週間が経ち、5月になった。
総走行距離は600kmを超えた。そしてペースは遅くとも着実に「進んでいる」ということに自分なりの手ごたえは感じていた。
昨年大阪から福岡までの自転車旅行をチャレンジした時、鳥取でひざに激痛が走り自転車旅行をリタイヤした。
明らかに無理なペース配分のせいだし、ウォーミングアップもなにもしない無知が原因だった。
そのひざの痛みが出てこないかが一番の心配だったがその時の総走行距離はもう超えた。
もし痛みが出れば休養を取ればいいと思う。
しかし、一度くせになると度々出てくるかもしれない。
そんなことになれば心底楽しめなくなってしまう。
だからこそ気を抜かずひざを意識して走らなければいけない。
だなんて一度も思わなかった。毎日毎日が楽しくてしょうがない。
たった2週間、こんなに密度の濃い2週間ははじめてだろう。
ひざのことは特に気にしていなかった。
行動することの大切さ、思いきってやってしまった自分の決断。
10年以上経った今、振り返れば間違っていなかったと確信できる。
18日目、5月1日
7:30起床、久々のテントだったが寒くはなかった。昨日買ったピザパンとラーメン、バナナを食べ、9:10ドイツ人より先に出発。
地図を見るとダニーデンの手前に400m級の山、Mt.Cargillが待ち構えている。
まるで簡単にダニーデンには入らせないというように。
ニュージーランドは自然環境を重視する国なのでトンネルがない。トンネルが無いので山があれば乗り越えるしかないというわけだ。
Mt.CargillまではずっとUP、DOWNだった。
しかし、苦しいという感じはない。適度な難度がないと走行後のビールを楽しめない。
途中、アイスクリームを食べたあたりから雨が降り出してきたのではじめてパニアカバーとザックカバーを使用した。カッパもすぐ着ることとなった。
こうやってみるとニュージーランドは道路が本当に少ない。こんなところでは道を間違える心配もないし、ありえない。
Mt.Cargillの400mの山越えは思ったほどではなかった。もちろんそれなりの坂なのでどうしようもなく自転車から降りて押し歩くこともあったがなんとかなった。
Dunedin到着
12:30ころ、「Dunedin」に到着。ダニーデンは人口約12万人。
人口ではニュージーランドで5番目、南島で2番目の大きさ。オタゴ大学のある街として学園都市の機能を持つ。
Stafford Gables YHAに泊まる
泊まる宿はユースホステルにした。YHは日本にいるころから利用してけっこうしっくりくるからだ。Stafford Gables YHAは1泊$18のドミトリーで2泊分予約した。
レンタカーで旅している日本人のKさんが同部屋になった。
着いて早々久々の洗濯をする。たぶんMethven以来、黄色のウインドブレーカーを洗ったら見違えるほど「黄色」くなった。
昼食はラーメンとフリーズドライ(これは20分も待たなければいけないのでもう買わないと思った。)
ダニーデン街ぶら
ダニーデンの街をぶらつくことにする。新しい街に来てはじめて街をぶらつくときが、とてもワクワクする。
それを常に繰り返せる状態にある「今」はとても幸せな環境である。
スーパーで$36分も買い物した。ビール、羊肉、パスタサラダ、ガーリックパン、お菓子詰め合わせ、玉ねぎ2個、ねぎなど。
羊肉も当たり前のように買うようになった。もちろん安いからである。
夕食は羊肉のステーキ、玉ねぎネギで炒めたものを作った。
ドミトリーは僕を含め5人だった。Omaruから来たおじいちゃん、エドワード、旅行10か月目の日本人、先ほどのレンタカー旅行のK君
本日のルート「Waikouati」 ~「Dunedin」
本日48km
通算681km