25日目、5月8日
7時に起きて海を見に行った。もちろんこんな場所に人なんて誰もいない。良いようにいうと独り占めというわけだ。キレイな景色を毎日見ているとサラリーマンだった時のことをふと考える、毎日満員電車に乗って会社へ着いたらラジオ体操を行う。そしてバイクに乗って現場へと向かう。毎日同じ繰り返しだった。景色のことなんてあまり考えたことがなかった。
そのままサラリーマンを続けることもできた。しかし自分とは何なのだろう?何をしたいのだろう? その答えは考え続けても分からなかった。ただ大きく舵を切ることがいいと思った。そしてその選択肢は自分で決めれるんだという事。
その決断によって自分の生き方、方向性が大きく変わるのだ。
別にサラリーマンがダメだとかそんなことではなく、自分自身のやりたいことへ真剣に向き合うことが大事なことだと誰しもが思っているのではないか。
朝食はスープのみとした。8:30ころ出発し、いきなりダート道が続きすぐに前タイヤがパンク。あいかわらずダート道は続くためスピードを落として慎重に行くことにした。天気はいいし、風も弱めなのでよしとする。
Pounaweaに到着。小さい集落のような穏やかな印象。 定番のFISH CHIPS Hotdogが$4とチョコを2つ補給し、Pounewaiに行く(往復8km)湖がキレイ。
本日最大の山場の登り坂は標高にして200mなのに、、、ほとんど押して歩いた。太ももが痛い。
辛いときは、植村直己さんの冒険を思い出すことにする。自分のしてることなんて大したことないように思えてくる。でも明日や遠い先のウエストコートのことを想像すると心配になる。
Papatowai
14:30ころ、Papatowaiに到着。道をそれてからすごい坂とダート道。ここも押す。なんて所にバックパッカーズがあるのだ!さすが”HILL TOP”だ。でも見晴らしは最高だ。
ニュージーランドの人たちはよく草刈機を使っているなぁと思う。バギーで緑の丘を犬と走りまくってた。
Papatowaiはこの辺りです。
羊さんは近づいても警戒してるようには思えなかった。さわってみたがふかふかで気持ちいい。足の細さとボディのふっくらがアンバランスでかわいい。一生懸命、食事に集中している。まるで僕なんて見えていないかのように。
日本ではゴルフ場のような風景、こんなにいっぱいの緑がずっと続いている。
唯一の店に行った。この店はスープとか高かった。店が他にないので強気の値か。冷凍の中華のやつと、チョコ、魚の缶詰め、ラーメン2つ、ミルクシェイク。白人の団体6,7人がいて居づらい。だが、マーカスという男性がディナーがたくさんあるので一緒にどうだいと誘ってくれたので嬉しかった。
“HILL TOP BACKPACKERS“は、$20、浴槽があったので久しぶりにお風呂につかれた。
カレーとパンケーキクレープ、赤ワインをいただいた。マーカスは医者、アナは看護婦、ニックは料理人、他女性2人で全員イギリス人だった。マーカスは6週間クライストチャーチで医者をしてきたらしい。ニックと彼女はラオス、カンボジア旅行してきたとの事。なんでそんなに休みが取れるんだろう!東アジアの日本とヨーロッパの仕事に対する考え方の違いを考えさせられる。
オランダは、自分が死にたいとき医者が助けてくれるのだそうだ。マリワナもOK、みんな分かりやすく説明してくれた。一期一会なかんじ。こういう出会い大好き。
本日のルート「Nugget Point」~「Papatowai」
本日59.4km
通算921km